セスナ CESSNA 152

主翼の改造   2006/8〜

セスナ 152 20

この飛行機、形は好きなのですが、倒立マウントの為エンジンの始動と調整が大変で、失速しやすい為飛行速度が高く、飛びに関してはスケール感が全くありません。この為、現在はメカをおろして保管だけの状態です。
フルスケールの為、ラジコンにしては翼厚が薄く翼面積も少なめの為です。
でもまたこのセスナを優雅に飛ばして見たい・・・・・

という事で、主翼を改造する事にしました。

セスナ独特のテーパー翼をやめ、矩形翼とし、バランス的に限界まで翼長を延ばす改造を行います。また、フラッペロンにてフラップ効果をねらい何とかセスナのフワフワ感を期待します。
    翼長1400mm ⇒ 1600mm

    翼面積   28cu                  32cu

 翼面過重   60.7g/cu              53.1g/cu 

とりあえず、フルムを剥がしてテーパー翼端部を切断。
中央部を再利用します。オラカバフィルムは糊が強くて完全に剥がせませんでした。最後に再度フィルム貼った時目立つかも。
スパーは3センチほど残しました。
ご覧の通り、この飛行機は薄翼です。

この断面から、翼の延長用リブを型取りします。
型を使って、バルサ板からリブを切り出していきます。
切り出したリブ。

サンディングで形を整えます。
スパー用の溝をカットして、スパーに固定していきます。

ハネらしくなってきました。

2006/10

ここまで、約2ヶ月掛かってしまいました。先は長いです。

久しぶりに図面を広げてみました。

ここで一旦しばらく中断します。  再開予定未定です。
2007/10/29

1年振りに再開しました。 2008 春の完成を目指して作製開始。

どんな感じでやっていたのかすっかり忘れてしまいました。
改造用の簡単な図面を引いてみました。縮尺は合ってません。寸法のメモ程度です。

2007/11/08




前縁材、後縁材を作製します。(専門用語が多くてすいません)

角棒バルサをリブの角度に合わせてテーパーに削っていきます。カッターで荒削りして、あとはひたすらサンディング。

久々の工作って感じ。でも楽しいです。私はやはり何か作っている時が幸せを感じますね。私って変?

2007/11/11





なんとか左右のハネの骨組みが完成。キットなら、あっという間の作業ですが、自作では部品作製からなのでかなり時間が掛かります。精度を出すのも大変です。
こんな感じになります。 


次はエルロンサーボのリンケージを考えます。

フラッペロンを行う為、左右独立して2個のサーボを使用する構想ですが、現在、ミニサーボが手持ちにありません。標準サーボでは翼が薄くて翼内に納まりません。ちなみにキット標準はセンターにサーボ1個でベルクランク方式でした。何とか手持ち品で対応する方法を考えました。

いろいろ考えた結果、標準サーボを翼中央に2個置き、ワイヤーリンケージ、ベルクランク併用リンケージにする事にしました。
2007/12/11

いよいよ自作部分の翼を接合します。

強度と精度に関して十分考慮しながらエポキシ系接着剤で接合します。

前後縁部はオモチャの修理と同じく、骨材を埋め込む方法をとります。

スパー部は、主翼中央部の接合方法と同じ方法をとります。カンザシを使用してベニア板でスパーを前後から挟む方法とします。



※中央の黒い物体は、重しの為の電ドルのバッテリー
2007/12/24

左右の自作した翼端部分の接合が完了しました。

接着剤で繋げるだけなんですが、曲がり、ズレ、ねじれが無い様に精度良く接合するのが結構大変で意外と時間が掛かってしまいました。

(こんなに丁寧に時間掛けて作っても、 落ちたら一発で終わりなのになぁ)と思いながらの作業です。リスクの大きい趣味ですネ。
2007/12/27

エルロンのリンケージの作製です。

予定通り、ワイヤー、ベルクランク併用のリンケージとしました。


ベルクランク部 拡大

問題は、ガタをどれだけ無くせるかです。
ベルクランク本体と軸に最初からガタが有り、その分のガタが発生しましたが、何とか許容内。
2008/1/6


スパーの補強板を貼りました。

これを貼るだけで強度がかなり増します。
いよいよ、プランクの開始。

厚み1.5ミリバルサで、まずは後縁部から。
そして、前縁部のプランク。

ハネのネジレが出やすい作業ですので慎重に。でもどういうわけかネジレちゃうんですよね。


今回の改造全作業の半分くらいまで来たでしょうか。

何かと忙しい中、少しずつ進めています。
2008/01/15


リブキャップも付けて、プランクが完了しました。

ここまで行うと、かなり強度が増します。
翼の基本構造は実機も模型も大体みな同じです。昔の人は良く考えたものです。
2008/04/17

この冬は何かと忙しくて・・・  3ヶ月ぶりの作業再開です。

翼端を付けました。
本来なら、厚いバルサ板を数枚重ねて成型する予定でしたが、工期短縮と軽量化の為、10ミリバルサ1枚で、簡易式としました。
とりあえず荒削り状態です。
2008/4/25

ベルクランク部のカバーを作製。

本来であれば、ここにエルロンサーボが入るはずでしたが。
翼中央部。エルロン用サーボベットを作製して、サーボの仮組み。

余ったワイヤーの先端は、面倒なので切断せずこのままとします。干渉しないように曲げておきました。


いよいよ後は、最終サンディングとフィルム貼りで完成です。

でも飛行までには、エンジン周りの再調整、一部改造が必要なのでまだまだ結構掛かりそうです。
2008/05/06


ゴールデンウィーク中の少ない貴重な休暇ですが、子供が体調不良でお出掛けできず・・・・作業を進めました。

主翼の作業を一旦中断して、機首部の改造です。
この機体はエンンジンが倒立(上下逆さま)マウントの為、普通にプラグヒートができません。矢印部に延長しました。以前はカウルにこの延長プラグを付けてましたが、今回はエンジン調整のしやすさを考慮してカウル無しで飛行できるようにここへ移動です。胴体内に全く手が入らず内部の配線の取り回しに非常に苦労しました。
2008/05/22


メカ積みを行いました。
昨年墜落したスペースウォーカーのメカを移植です。
一度は飛んでる機体ですので、リンケージ済みでサーボを積むだけ。
サーボは、写真で上から、
ラダー兼ノーズギア、エレベーター、スロットル。
胴体が太いので作業は楽です。
とりあえず、胴体部が飛行可能状態になりました。

エンジンの調整が完了するまでは、カウル無しで飛行させる予定ですが、カウルが意外と重量があり、カウルが無いと重心が合いません。代わりにオモリが必要になりそうです。

主翼が完成したら、カウルを付けた状態で一度撮影する予定です。

それにしても狭い作業机です(悲)。
2008/06/01



主翼の作業に戻ります。
最終サンディングが終了し、生地完の状態になりました。
写真では分かりにくいですが、各部の角が丸くなっています。
この最終サンディングだけは、家で行うとバルサの粉がすごい事になるので、近くの河川敷へ行って削りました。
冬場だったら、風が強い日に庭でやったりします。

まったく手間の掛かる趣味ですね。すごい工数になってます。
最終サンディングの前に、段差や隙間にパテ埋めをしてしておきましたので、ご覧の今回改造の接合部も完全に段差が無くなりきれいになりました。下地の良し悪しが最終的なきれいな仕上がりに大きく影響します。
2008/06/12



白のフィルムを貼りました。
パテで段差を修正したはずでしたが、フィルムを貼ってみると微妙に分かります。 ま、いっか。
写真は無いですが、エルロン材にもフィルムを貼りました。2日掛りの作業でした。

胴体に載せてみました。なかなか良い感じでカッコいいです(喜)。写真は完成時のお楽しみ。
2008/06/16


エルロン材を付けて、リンケージを行いました。

今回初めて、シートヒンジを使用しました。工作は非常に楽ですが動作がちょっと重い感じです。今はこのシートヒンジが主流なのですかね。

心配したガタ量ですが、何とか許容値内です。ワイヤーのたるみ分がどうしても出ますね。
久し振りにプロポの取説を引っ張り出してきて、フラッペロンの設定と調整を行いました。
本格的なフラッペロンは初めての経験ですので、どんな飛びになるのか楽しみです。低速安定飛行と、着陸進入時のブレーキ効果を狙います。本来なら専用フラップ化にする所ですが、ミニサーボを4個購入する必要があったのでこんな形としました。今回は改造なので低予算です。いよいよ完成間近ですね。
2008/06/19

ついに完成しました!!    ⇒専用ページへ

翼端の塗装、重心調整、舵角等の最終調整を行って、完全に完成しました。構想と改造開始から、何かと忙しく2年近くも掛かってしまいました。ほぼイメージ通りの仕上がりです。初めて一部の自作を行った訳ですが、非常に手間が掛かりましたね。バルサキットを何機か作製していて、かつてはこれなら自分で設計して自作出来そう・・・なんて思ってましたが、いや〜めちゃくちゃ面倒です。もうしばらく遠慮しますという感じ。バルサキットの方がまだ全然楽に思います。(バルサキットも結構大変ですけどね)
実際の飛行時は、エンジン調整の為カウル無し、滑走路の悪コンディションを予想してスパッツを外し、タイヤも大口径なものに交換する予定です。7月に初飛行を予定しています。そしたら今度はフライトインプレッションをお届けする予定です。
2008/07/17

墜落させてしまいました。 超ショーック!

今回、いつもの飛行場が草ぼうぼうで飛行できる状態ではなかったのですが、何とか狭い滑走路を見つけて強行して離陸させました。
飛行は期待通りのもので、セスナらしい低速でも安定した飛行が可能となりました。飛びに関しては大変満足できるものとなりました。
トリム調整を行って軽くアクロまで行い、とりあえずフラップ効果は確認せず一旦着陸させました。 しか〜し! 着陸進入路の目測を誤って滑走路の周りの木に主翼を激突させてしまいました。
着陸の失敗です。  無念・・・・
もっと条件の良い飛行場にすれば良かったです。何事も無理は禁物ですね。

破損度がまた微妙で、一応修理可能状態。
直すか、捨てるかはしばらく考えます。      非常に残念でした。
2008/9/28



改造後の初飛行で、着陸を失敗し墜落させたショックからようやく立ち直り、8月頃から修理を進めてきました。現在修理中。

この写真は、改造後の初飛行を撮影した動画から切り出した貴重な写真です。(修理後の飛行ではありません。墜落直前の写真)




まずは、尾翼周りの小破を修理ました。
そして、写真の主翼の”無い部分”の自作になります。皮肉にも今回改造した逆の部分となります。
また、翼型リブの切り出しから・・・・・
2008/11/27



何かと忙しい中、修理がここまで終わりました。

翼の中間部の修理であった為、特に「ネジレ」に最大に気を使って破損部の製作、既存部との接合を行いました。

翼のリブの型(かた)を保管しておいて良かったです。



とにかく「ネジレ」、「反り」、「曲がり」の精度に注意しての作業を行いました。
翼の中央部は、構造が複雑で大変でした。図面で確認しながらの作業でした。なおかつ強度にも気を使い結構大変な作業でした。
何とか形になりましたので胴体に載せてみました。
面倒なエルロンのベルクランクも復元し、プランクも終了しました。あとは最終サンディングを行い、フォイルムを貼って修理完了となります。
2009/4/23


修理が完了しました。

フィルム貼り、リンケージ作業の写真は、作製時と同じなので省略。

最近は、ドリフトラジコンに夢中になってしまい、こちらの修理が手つかずでしたが、昨年の墜落から約1年ぶりに復活しました。

飛行の予定は今の所ありませんが、こちらも復活飛行が楽しみです。