軽自動車の燃費エコバトル 2013/01/01
先日の出来事です。右折車線での信号待ちで前に停車したのがおそらく新型 のワゴンR。色は黒。
うしろからだと旧型と見分けがつきませんが「IDLING STOP」の文字でピカピカなのでたぶんそうです。
そしてこの後の出来事でそれが決定的になります。
信号が青になり、ワゴンR発進するかと思いきや、止まったままです。
(まーた携帯でもいじってるのかぁ〜・・)っと思った瞬間、うしろへさがりはじめました!!
エッ、マジ? すかさずクラクション! バックランプもブレーキランプも消灯したままさらに、うしろへさがってます!
ウォ〜、マジかよー、ぶつかる〜! ヤベー!
後に車が居ないのを確認してパニクリながらバックしました!
約3mさがって、どうにか横に逃げました。セーフ。一体何が起こったんだ??
横からワゴンRのドライバーを見るとオジちゃんが謝りのジェスチャーしてます。
どうやら、信号青で発進しようとした所、何らかの原因でエンジンが始動しなかった模様。
そして坂のため、後へスルスルさがってしまった。と分析しました。
原因が気になります。オジちゃんの慣れない操作ミスであると思いますが、私の中では、
アイドリングストップの信頼度はガタ落ちとなりました。ゼッテー買わねー。
・・というのは実は前置きです。
今回は、このアイドリングストップをはじめとする軽自動車界で激化している燃費エコバトルのお話です。
先日ダイハツムーヴがモデルチェンジしました。ビックマイナーチェンジとのことです。
注目はやはり燃費。JC08モードで29.0km/L。お〜! 熾烈な争いですね。というのもこの9月に出た
新型ワゴンRが28.8km/Lなのです。0.2km/L差で逆転しました。涙ぐましい差ですが、
この2台は宿敵のライバルで1位はどうしても譲れないといった意地で接戦を演じてますね。
0.2km/Lの差でも分かるように燃費の向上というのは相当難しいのでしょう。
それでは、ここ数年で急速に激化した燃費エコバトルの歴史を、群馬Uの勝手な想像で簡単に紐といてみましょう。
きっかけはやはり、2009年4月にホンダ・インサイトがプリウスを抜き販売ランキング1位になり、
プリウスVSインサイトで始まったハイブリッド車の燃費競争からではないでしょうか。
この2台のバトルとエコカー減税で世の中が一気にエコカーブームになりました。
群馬Uも「これは良い時代になったもんだと」同HPで絶賛コメントしています。
その頃軽自動車はというと「最近の軽って快適だけど燃費は思った程良くないね。カタログ値の半分かな」
てな状況。最近の軽は昔と違い車重が重い為、うちのムーヴでカタログ21Km/L 実際10〜11Km/Lくらい。
軽自動車業界も「こりゃマズイ、軽もエコカーブームに乗らなくては」で、まずはダイハツが動きだしました。
ハイブリッドでもEVでもないそれ以外でエコブームに乗るぞ!(軽のハイブリッドはコスト的に無理と云われてます)
で、2010年12月に出たのが5代目ムーヴ。あの「TNP27」コピーで圧倒的低燃費を強力にアピール。
新型エンジン、アイドリングストップ、車重の35kg軽量化、各部の低フリクション化などなどで、軽ではダントツの27.0Km/L達成。
その時思いました。(軽もやればできるじゃん、でももっと早くからやって欲しかったなぁ。
うちの軽ももっと燃費良ければね〜)燃費はリッターカー以下!?。
この5代目ムーヴにはスズキもかなり刺激されたでしょう。軽自動車もついに低燃費競争時代に突入かと。
(でも結果的にムーヴがワゴンR抜いたの2ヶ月だけ。恐るべしワゴンR まだ余裕!?)
そして追い討ちをかけるように燃費スペシャル新型専用車種「ミライース」が2011年9月に発売されました。
ハイブリッドカー並みの燃費30km/L!そして生まれた言葉が「弟3のエコカー」です。
細かい事は書きませんが、調べると本当に涙ぐましい小さな技術の積み重ねでこの30km/Lを達成したようです。
でもひとつだけ。空力のためフロントガラスがものすごく傾斜しています。かなり違和感ありそうです。
加えて79万5000円からの低価格。CMにハリウッドスター起用。カッコいいデザイン。結果バカ売れ。
ついに、ワゴンRを抜きました! 発売後6ヶ月間1位(でもオリジナルミラを含んでますのでなんとも。抜いたのはホンダN-BOX)
もうスズキも黙っちゃーいません。「打倒ミライース、打倒30km/L 」が掲げられました。(たぶん)
そして対抗して2011年12月の短期に出てきたのが「アルトエコ」注目の燃費は、30.2Km/L。0.2km/L抜きました!
でもこの車いろいろ言われましたね。「燃料タンク20Lにしてまで軽量化するのはなんとも」
「ハロー!30.2 のコマーシャルコピーはやりすぎ?」「既存車で短期にここまでやるとはスズキの技術陣スゲー」
まぁ勝ちは勝ちです。今だ燃費軽No1です。でも販売台数は伸びてません。常時6位どまり。
そして沈黙を保っていた王者ワゴンRが2012年9月に5代目にフルモデルチェンジしました。予定では2013年予定でしたが
このエコバトルに早期参戦すべく1年前倒しで発売したとの事。注目の燃費は、28.8Km/L。ご存知「エネチャージ」で
叩き出しています。オルタネータを駆動する力をやめてブレーキング時の発電&充電で電力をまかなうシステムです。
それ以外にもやはり細かい燃費技術を集積してムーヴの27.0Km/Lを大きく上回りました。さすが満を持したワゴンR!
「軽ワゴンNo1」と謳っています。アレ? 軽No1はアルトエコでは? ワゴンR/ムーヴは全高1550mm以上の軽ワゴンカテゴリーに
なり別枠になるとの事。ちなみにワゴンRが1位になったのは発売9月の1ヶ月のみ。9月以外ホンダN-BOX独走。こちらもスゲー。
更にこのワゴンRに対抗すべく登場したのが冒頭でお話した2012年12月のムーヴのマイナーチェンジ。燃費 29.0km/L。
もはや燃費に関係するものは徹底的に改善されつくされた気がしましたが、今回は「サーモマネジメント」と呼ばれる
CVTの温度最適化で更なる技術で対抗してきました。技術者ってホントすごいですね。ただ今回残念というかくやしかったのは
センターメータの廃止です。私も思ってましたがやはり好評ではなかったのですね。
いや〜、分かりやすい軽の燃費バトルが続いていますね。
次はミライースのマイナーチェンジでアルトエコを越す燃費が登場する順番です。まさか、30.4Km/L とか??
軽自動車の燃費エコバトルはしばらく続きそうです。楽しみですね
トヨタVSホンダのハイブリッド競争は、アクアの登場でトヨタが勝利しひとまず決着がついたようです。
それにしても、前置きで話した新型ワゴンRのエンジンが始動しなかった原因が気になります。
降りてオジちゃんに聞けば良かったかな。
2013/01/01 群馬U
※後日談 このあと、三菱、スズキの 燃費データ偽装事件が発覚し、燃費競争は止まり!?ました。