SUBARUについて思うこと                 

先日から、ヴィヴィオのエンジン不調を、常用しているカミさんが訴え始めた。
「発進時、何か変。エンジンは止まりはしない。とにかく何か調子悪い。でもいつもではなく、たまに。寿命か?」との事。
どれどれ、という事で早速確認。確かに発進時に息つく感じ。エンジンンストール寸前になるがその後何も無かったように発進する。
そして停止時にも異常が発覚、停止寸前にまたエンストしかかる。なるほどこれでは「いつ止まるか..そろそろ寿命か?」
と思うのも無理も無い。この件で久しぶりに最寄のディーラー富士スバルに出向いた。メカニックに症状を説明し調査後すぐに推定原因が
判明。ハイテンションコード(プラグコード)の被覆劣化による漏電。コードの被覆の裂け目から、エンジン本体にリークしているとの事。
ほぼ原因は断定したとの見解。おそらく同事例が多く報告されているのだろう。費用は部品代(4+1本 7340円)工賃(2550円)で
約1万円。天候、気温によって具合が変わったのもうなずける原因であった。部品納期後、後日交換の約束をした。
 もうじき11年目の車検を迎え、一時、家では買い替えムードが高まったが、修理が安価で収まりそうなので、これで13年コース
が決定した。ちなみに走行距離78800Km。距離で考えればまだいけるはずである。
さて、ここからが本題。
 不具合の調査中、ショールームのレガシィ B4を見ていた。これがとにかく格好良い!今まで街中で何度となく目にしていたが、
新車を間近で改めて見ると、見れば見るほど格好良い。純粋に「これいいね。欲しい!」という感じ。デザインは先代のキープコンセ
プトである が、あのBMW系スタイルが熟成しつくされてホイールのデザインを含め近年稀に見るグッドデザイン文句無し!もし独身
だったら..もしセダンを買うのが当たり前の時代(バブル期のように)だったらアイシスではなくこれを買っていたと思う。当然AWD技
術、水平対向エンジンも高く評価しての話。
 内装についてはアイシスと比べると雲泥の差、月とスッポンだ。もちろんレガシィがすばらしい。進化して価格維持している為、コス
トダウンも行っていると思われるがそれは内装の材質には当てはまらない。内装の作りに関しては従来以上のしっかりした材質で
しっかりまじめに作り込んでいる。インパネ周りのデザインも素晴らしい。キープコンセプトを継続させ熟成されている。バイヤー、オー
ナーの抱いたイメージ、希望に対して確実にその期待に答えている。 ナビとオーディオを独立させているのも特筆である。スバルは
確実に進化し続け本当にすばらしい車を作る会社になったものだ。
 トランクに六星マークが目立つ。思えばレオーネ時代、あの六星マークがダサイと言われ、初代レガシィの中期から六星マークが
姿を消した。やがてレガシィ、インプレッサの販売が好調となり、スバルブランドのイメージが飛躍的に向上し、3代目レガシィ後期
についに六星マークがやや控えめで復活した事を覚えている。不思議なもので車が格好いいとあの六星マークが何の違和感もなく
なるのである。今では以前より大きめに 六星マークがあちらこちらに。
 さらに冒頭に登場したヴィヴィオを購入した頃の事を思い出した。今でこそガラス張りの立派なディーラーであるが、11年前は、スバ
ルお膝元の正規ディーラーがこんなん?というボロイ(失礼)修理工場のような建屋であった。でもちょうどその頃、レガシィ、イン
プレッサ、ヴィヴィオの販売が絶好調で、あちこちで建屋改築が行われ、今ではトヨタ日産と肩を並べている今日。この成長は本当
にすごいものを感じる。一説には石川島播磨、日産をはじめ多社の改革を手がけたK社長がこの富士重工でも大きく貢献したと聞いた
事がある。とはいえ自前技術を確信し続け開花した結果でもあると思う。今後のあらゆる熟成が楽しみである。
  せっかくなので、カタログを戴いて行く事にした。「レガシィ」「R2]
そしてこのカタログにもこだわりを感じた。レガシィ・ツーリングワゴンについては、62ページ!の構成となっている。写真は100を超
える枚数を使用し、購買意欲を掻き立てるのはとももかく、技術力の絶大なる自信を感じる。れいのシンメトリカルレイアウトAWD(左右
対称構造の4WD。いつのまにか4WDをオールホイールドライブと言っている。たしかボルボがAWDを最初に言い出したと思ったが。
その影響?)と、水平対向エンジンについて多くのページを割いている。また、車の写真1枚も無いイメージだけの見開きページもある。
     
       シンメトリカルAWDのイメージを記載したページ
 
こだわりというか、自信というか、カタログをとっただけでも他社とのポリシーの違いを強烈に感じ取れる。最近珍しいエンジンの動力
性能曲線も当然のように載せている。かつてはエンジンの性格を知る上で重要項目であったが現在はほとんど記載例を見なくなっ
た。ここでもまた目が釘付けとなった。NAの2.0DOHCエンジンのトルク曲線が従来の理想とされた全域フラットにほぼ近い特性だ!
実用域から、レッドゾーンまで最大トルクを発生しつづける曲線(直線!?)となっている。可変バルブタイの恩恵によるともの思われ
るが、かつての理想が現実化していた。ちなみに3.0リッターエンジンは、 可変バルブタイ&リフトコントロールとなっている。
         
       最近珍しい動力性能曲線掲載ページ            Subaru お馴染みの写真
 
ホイールの写真をCG化してまでコスト削減しているトヨタなどからは想像もつかないくらい素晴らしいカタログであった。
レガシィはネットの掲示板にて、不具合報告も極めて少ないことも 付け加えておく。     
 
これからのスバルが本当に楽しみである。          カーグラフィック風に書いてみました。 文:群馬U   2005/06/22
 
筆者は、最近の国産2.0クラスの現状しか知識が無い為、クラウン、フーガ等に関してはレガシィ以上のクォリティーを十分演出
  している可能性は有ります。あくまで、とある日の私の感想です。