ステーションワゴン                                 2009/12/04   

 先日、信号待ちをしてると、前に停まったのは「白のスバル レオーネ ツーリングワゴン」です。
 最近はすっかり見かけなくなりましたね。今回はこの車から話がはじまります。
 
 かつて空前のレガシィ・ツーリングワゴン ブームの原点も、このレオーネから始まったのではないでしょうか。
 日本では「バン」や「ワゴン」と呼ばれいたこの形は、商用車のイメージが強く、一般の人はなかなか購入しない形でした。
 しかし、荷物が多く積めて、乗用車からの乗り換えでも違和感が少ないこの形、そして欧米車では成功している例にスバルは注目し、
 5ナンバーの小型乗用車「レオーネ・ツーリングワゴン」として発売していました。しかし4ナンバーも併売していて、いまひとつ
 差別化が不鮮明でした。また、「レオーネ」っていうイメージが・・・・・。
 そこへ、5ナンバーのみの専用車種、4駆メイン、ターボエンジン、そしてハイルーフとルーフレール(このルーフレールが商用車との差別化の
 決定版です)で外観上の差別化を図り1989年に登場したのが新車種「レガシィ・ツーリングワゴン」
 この形で4駆は使えるね! CMもハリウッド俳優 ブルースウィルス起用で大きくイメチェン。 
 スキーブームとも相まって、周知の通り、大ブレーク。
 しばらく独走状態でしたが、その後に他のメーカも慌てて続々とライバル車を投入してきましたね。初期は専用設計ではなく、セダンの流用が
 多かったです。
   トヨタ  コロナベースの「カルディナ」
   日産   プリメーラベースの「アベニール」
   ホンダ  「アコード・ワゴン」
   三菱   ランサーベースの「リベロ」
   マツダ  「カペラ・ワゴン」
 
 レガシィは、2代目も好デザインで、ますます絶好調でした。(私も買っちゃいました!)
 この車の好調で「ステーションワゴン」というカテゴリができて、空前の ステワゴ ブームとなりました。 「ツーリングワゴン」は登録商標です。
 
 その後もしばらくステーションワゴンのカテゴリーは勢いが衰えず、影響された様々な車が生まれましたね。
 調べてみたらすごい数でした。レガシィの影響ってすごいです。
    トヨタ
      マークU・ワゴン    マークU・クオリス    カムリグラシア・ワゴン   クラウン・ワゴン   セプター・ワゴン
      マークU・ブリッド    カローラ・ワゴン     ビスタ・アルデオ    クラウン・エステート  アベンシス・ワゴン
      カローラ・フィールダー   アルテッツァ・ジーナ(アルテッツァまでワゴン!)
 
   日産
     プリメーラカミノ・ワゴン   ステージア  セフィーロ・ワゴン   ウィングロード
 
   ホンダ
     オルティア
 
   三菱
     レグナム  ディアマンテワゴン  ランサーセディアワゴン
 
   スズキ
     カルタスクレセント・ワゴン
 
   etc
 
 ステーションワゴンがすごい数です。相変わらずトヨタのラインナップはすごいですね。 ほかにもあったかも知れません。
 
 レガシィがこの「ステーションワゴン」というカテゴリと一時代をを作ったと言っても過言ではないですね。
 さすがに最近は、これだけライバル車が多いので、王者レガシィも、この「ステーションワゴン」というカテゴリごと
 元気が無くなってしまいました。ちょっと寂しいです。
 
 
 いまでこそ、四輪駆動、4WDという言葉がメジャーになってますが、その言葉が一般化していなかった、かなり昔、
 北海道や、豪雪地方では「スバルは雪道に強い、スバルだったらこの坂を登れる、スバルだったら安心」という神話が
 あったそうです。つまり、その秘密はスバル車が4輪駆動で他社車のほとんどがFR車であった為でしたが、一般的には
 「スバルだからすごい」が通説になっていたとの事です。
 
 「四駆」、「4WD」という言葉を一般的に広めたのもレガシィの功績ではないでしょうか。
 
 

      2009/12/04     群馬U