ホンダ・インサイト ランキング1位! 
 (自販連 2009年4月度 新車乗用車販売ランキング)                                      2009/5/12   
私だけでしょうか?こんなに興奮しているのは!
ホンダのインサイトが1位ですよ!  ハイブリッド車が1位です。 みなさんはどう思いましたか?  
まずはホンダの開発陣、関係者へお祝辞を申し上げます。
偶然の一過性かもしれませんが、私は自動車史に残る歴史的な快挙であると思いました。それと同時に新たな時代の
幕明けを感じました。(ちとオーバーです)
ということで、自称「アマチュア自動車評論家」の群馬Uとして、まだ乗った事無いのに(!?)また勝手にコメントしたいと思います。

さて、ハイブリットカーですが、簡単におさらいしておきましょう。「エンジンとモーターで走る、燃費の良い車」 いいんです。
それだけでいいんです。今回は難しい事は書きません。
待ったなしの地球温暖化対策必須のこの時代、次世代へつなぐ本格的なエコカー時代がようやく到来した感じですね。
本当の意味でのエコカーは、純電気自動車や、水素燃料電池車ですが、ご存知の通り一般普及化するのは相当先です。
もはやそんなのを待っちゃーいられません。
現実的なエコカーの普及へ向かって、とにかく前進、そして定着化の新しい時代が始まった感じです。
自動車会社が、しのぎを削ってエコカーで競争する。良い時代がきましたねー。
今回のインサイト1位は、トヨタをはじめ、各自動車メーカーに大きな衝撃を与えたのではないでしょうか。
「ハイブリッドってこんなに売れるのか? ヴィッツ、フィットより売れるのか? これからはハイブリッドの時代か、
 ハイブリッド車の開発は避けられないのか・・・・、」
ぜひ日産にも参戦してもらいたいですね。日産は、ハイブリッドではなく純電気自動車、燃料電池車の市販化に注力してい
ましたが、ハイブリッドの開発に切り替えたとの情報があります。ほかのメーカーも事業計画に影響していくでしょう。
ハイブリッドカーが普通に売れて、普通に乗られてどんどん売れる。⇒コストが下がり、利益増加、車種増加、更に競争激化し普及・・・
今後が楽しみです。もちろん、CO2排出が削減される事に喜んでおります。

では、冷静にインサイト1位の勝因を分析してみます。
 @やはり時代の大きな背景として、エコブーム、そして昨年からのガソリンの高騰がありますね。燃料代が安く済んでエコできる車。
   消費者がそういう意識になって来たのはやはり時代背景の影響が大きいです。とにかく燃料代を安くしたい人が大勢いるという背景。
 A挑戦的な値段設定。「プリウスの燃費が良いのは知っているが、ちょっと高いねぇ。」と思っていた所へ189万円〜 の値段!
  「これなら買える!」 プリウスに対するこの値段がかなりの勝因になっているのではないでしょうか。
  次期プリウスは、これに対して緊急値下げ販売するとの情報があります。
 B新車効果とデザイン。やはり発売したての新車効果もありますね。そしてオデッセイ似の顔の5ナンバーデザイン。顔はカッコいいですね。
  5ナンバー神話健在。やっぱり税金が同じでも庶民は3ナンバーと聞くと引きます。歴史上いたずらに3ナンバーにするのは凶とでます。
 Cプリウスの功績。これを忘れてはいけません。プリウスが約10年かけてハイブリッドの市場、認知度、燃費実績を作ってくれたから、
  このインサイトの成功があったのだと思います。もしプリウスが無かったら「燃費がよさそうな特殊な変わった車」からのスタートだった
  でしょう。ライバルですが、プリウス”さまさま”ですかね。
 Dライバル、プリウスがモデルチェンジ直前の為、買い控えでバイヤーがこちらへ流れた? タイミングの問題ですがこれも大きな要因
  ですね。新型プリウス5月18日発売です。
 ※後日に気が付きましたが、エコカー減税(ハイブリッド車は所得税、重量税ゼロ!)のスタートも強力な追い風になったとの事です。

ちなみに。
カタログ燃費では、プリウスが35km/L、インサイトが30km/L ですが、実際は両車とも「20km/L前後」との事です。
ま、れいの10・15モード燃費というかなり甘い規格表示でしょうがないですが、10km/Lも少ないなんて詐欺表示に近いですね。
軽自動車は、だいたいカタログの半分強と言われています。あまりにもカタログと違うので、徐々に新しいJC08モードという規格に
変わるようです。ハイブリットカーは、メチャクチャ燃費が良いというわけではないです。

プリウスとインサイト、サイドビューが大変良く似ている事にみなさん気づいた事と思います。
燃費には空気抵抗が大きく影響し、行き着く所、両車あの形になったようですね。
私の車には瞬間燃費計が付いていて、実際、強風時の向かい風では、この瞬間燃費計を見ていると燃費が明らかに違います。

ちょこっとだけ難しいこと調べてみました。
インサイトのハイブリッドは、ホンダらしいしくみです。関心しました。
解説によると、プリウス同様、必要無い時はエンジンを停止させているのですが、その停止状態の実際はこうです。
停止といってもエンジンは空回転したまま。V−TEC技術で全バルブを開放し、回転負荷とならないようにしています。さすがホンダ。

あと、カタログ燃費がプリウスと、インサイトで約5km/Lの差がありますが、実質燃費がほぼ一緒なのは、ホンダのあるアイデアが
生きています。
燃費を向上させる為には、車の性能と・・・、そう、ドライバーの運転の仕方が大きく影響する事が知られていますね。
ホンダは、そこにも着目したようです。ドライバーにアクセルをやさしく踏んでもうらうよう、心理作戦に出ました。
ドライバーにアクセルをやさしく踏んでもうらうよう、インパネに、「エコアシスト コーチング機能、ティーチング機能」を設定。
エコ運転状況を逐一ドライバーにモニターさせ「エコ的にイケてます」 「エコ的にイケてません」 「エコ度 ○点です」 (←イメージです)
といった表示でドライバーにやさしく運転してもらう工夫がされています。
これで結果的に、プリウスと同等の燃費を獲得したようです。にくいぞホンダ。

もはや地球を救うのは、そう、最後はあなたの右足(のアクセルの踏み方)にかかっているのです!!

以上。祝インサイト1位!でした。


      2009/5/12     群馬U