群馬U的なハイブリッドカー                                 2008/6/23       

先日新聞で、群馬県知事大沢氏が選挙中の公約として「公用車(通勤車)はバイブリッド車にする」としていましたが、
知事就任後に準備された車がなんと レクサスLS600h およそ1500万円! 5リッターエンジン+モーターのハイブリッド車です。
有権者の多くはてっきり、プリウスかと思っていたので、県議会で指摘されたとの記事がありました。
安全性、経済性と環境を考慮した結果です との説明だったそうですが、かなりの批判を受けています。
そんな公約があったとは私は知りませんでしたが、確かにほとんどの県民が、「だまされた! プリウスじゃないの? ま、確かに
レクサスLS600hもハイブリッドだけどねぇ・・・・せめてクラウンハイブリッドでしょ・・・」って感じでしょうか。
ちなみに、LS600hの10・15モード燃費は12.2Km/L で、「3リッター車相当の低燃費!」がセールスコピー。 3リッター車並かぁ。なんとも。・・   
         
さて、ここからが本題です。ある日にひらめいた群馬Uが考案したハイブリッドシステムをご紹介しましょう。
まず、現在のガソリン車ですがご承知の通り、燃料をたくさん消費するシーンは発進加速時です。
また、停止時のアイドリングと巡航走行時の過剰消費も燃料を無駄にしていると言われています。
その燃料をたくさん消費するシーンを電気モータで代替したり補ったりするのがハイブリッド車です。
最大のメリットは、燃費はともかく、特殊な燃料供給インフラ設備が必要無く、従来通りガソリンさえ入れればOK という点です。
しかも従来以上の航続距離が可能で、プリウスなら満タン45リッターで6〜700Km 走れます。
次世代エネルギー車の純電気自動車や、燃料電池車がなかなか一般化しないのはコストや航続距離の問題もありますが、燃料供給インフラ
整備の必要があり、このインフラが整備されるのは、しばらく先のようです。
その点、従来通りにガソリンさえ入れれば燃料補給がOKというハイブリッド車は非常に画期的といえるでしょう。
しかしハイブリッド車の燃費は実質、プリウスで20Km/L、エスティマで12Km/L程度。案外伸びていません。この為に
次世代エネルギー車への「つなぎ」とも言われています。

そこで、ガソリンさえ入れれば走れる今のハイブリッド車をもっと効率良く!と考えてみた結果、次のシステムを思い付きました。
現在のハイブリッド車は、エンジンを走行動力の補助と発電の役割としていますが、小排気量エンジンを発電のみに使用するというものです。
つまり、基本的にはバッテリー式の電気自動車とし、走行用電力の発電とバッテリーの充電のみにエンジンを使用するというものです。
電気自動車は、動力性能や乗り心地には問題が無いレベルに来ていますので、航続距離の問題と、充電施設と充電時間の問題をエンジンで
発電しながら走行するという事で解決します。
必要なエンジンの大きさは全く計算できないのですが、おおよそ100〜500ccもあればいけますかね。ここでエンジンをどれだけ小さくするかが
ポイントです。もし実現可能であれば、これもまたおおまかな根拠の薄い予想ですが、エンジンを発電のみに使用しますので燃費100Km/L くらい
いけそうな気がします。
走行フィーリングは、基本的に電気自動車。シーンに関係無く、バッテリーの電気が無くなってきたら、自動でエンジンが始動。当然直接動力に
関係無いので回転数は低く一定。まるで電車のエアーコンプレッサーのように、突然始動し、突然止まる。でも音や振動もほとんど無い為
ドライバーは気が付かない。空調系も全て電気で行う。もしくは空調系のみエンジンでコンプレッサーを回す。
更に詳しく言いますと、発進時は発電電力だけでは不足しますので、バッテリーを使用。巡航時や停止時に充電を行う。場合によってはエンジは
常時起動したままになるかもしれません。でも発電のみなので燃料の消費はわずかとなるはずです。
そして、燃料が無くなったら従来通りスタンドでガソリンを給油。10Lも入れたら、1000Km走れます。
どうでしょうか??
良く考えたら、これって、ガソリンを使用する燃料電池車ですね。  名付けて、「ガソリン燃料電池自動車」もしくは「第2世代ハイブリッド車」

予想される問題は、動力に必要な電力は意外と多く、100〜500cc程度のエンジンじゃ無理。エンジンを大きくすると結局効率が悪い。
空調のコンプレッサーを回すのに、電力や、パワーが足りない。 ミニバンなど大型車はモータだけでは動力的にキツイ。・・・・
・・・ぐらいしか思い付かないんですけどねぇ・・・何か重大な点を忘れてる?気づいてない??

おそらく、この構想は当然自動車メーカーでも考案されていたと思いますが、何らかの致命的な問題で採用されなかったのでしょう。

ダメかなぁ・・・。そんなに甘くないんでしょうね。ハイブリッド。

ご意見、お待ちしております。


      2008/6/23     群馬U