貴重な体験                 

ここ最近、何か気持ちが変です・・・・・・。 それは・・・

5月某日、あるきっかけで、なんとAE86を運転する機会がありました。しかもとある峠道で。
わずか20分ほど車を借りたわけですが、良く良く考えると、
一般サラリーマンで家庭持ちの自分の環境から考えると「86を峠で攻める」なんて千載一遇の機会です。
この先一生無い機会でしょう。しかも20年前に乗っていた同じ車種に乗れる事自体がかなりレアな体験です。

では早速。

キーをひねり4A-GEUエンジン始動。
直線からのスタート。・・・1速全開!・・この加速、この4AGの音、この感じ! 一瞬で20年前の自分に戻りました! 
・・レッドのちょい手前で2速へ!・・・やや早目に3速!・・
・・・キンコン、キンコン・・(ウォ〜懐かしい〜)
登りのタイトコーナ接近、さすがにいきなりフルブレーキングとはいかずやや早めにブレーキング!  可能な限りアウト・イン・アウト
間髪入れず、クラッチ、 ヒール・アンド・トウで2速へシフトダウン!「ブォーーン!」  セオリー通り、コーナー前半はハーフアクセルで、
クリッピングからアクセルベタ踏み!! タイヤの性能が向上したのか、腕がにぶってスピードが乗らないのか
思った程リアが出ない。2速のまま次のコーナへ!・・今度は短いフルブレーキング!・・そしてまたタイトコーナー侵入・・・
キキキー(となるはずが、意外と鳴らず・・・・・攻め甘い?)・・・
徐々にカンを戻しレッドまで回す、・・・また次のコーナーへ・・・・・・今度はややタイヤが鳴り出す・・・・    夢中で走り続ける・・・
最近峠に多い波状道路に苦労しながらも短い時間攻めていきました。
20年振りに旧友と再会したという感じです。超興奮。

久しぶりのFRならではの自然なハンドリングに酔いしれました。
普段の流し運転ではFFでもFRでも違いは分かりにくいですが、やはり限界域近くではFRの自然なハンドリングが
運転しやすく楽しいです。

残念ながら一般車が多く、完全に攻めきった走りはできませんでしたが、私としては、
タイムマシンに乗ってあの峠全盛期に戻ったかのような錯覚に陥り、超、超、興奮してしまいました。

並走していたS15の知人に後で聞いた所、アクセルはベタ踏みまではしていなかったとの事。さすが現代の200馬力オーバ車。
86は現代車に比べたらパワーこそ無いですが、全く気になりません。

私にとっては、とても貴重で衝撃的、そしてとても幸運な一日でした。
              
それ以来、長年自分の中に封印して眠っていた「走り屋魂」が目覚めてしまい、ここ最近、寝ても覚めても
「あぁー、また走りたい!!」の気持ちがここしばらくずっと続いています。しばらくあの時の興奮状態が続いています。
回さないクセ、限界域感覚のニブリがあるので、もうちょっと走ればもっと慣れて、もう少し攻められたのに・・
タイヤがあまり鳴ってなかったのでまだまだいけたハズ・・・
あ〜もう2度と無いのか〜
なんて思ったり。
毎週金土の夜、明るくなるまで峠で走り続けていたあの頃を思い出したり・・・。

まだしばらく続きそうです。

これが「最近、何か気持ちが変」の原因です。

思えば、最近の車の購入選定理由は、家族や同乗者の為、他の趣味の為に選んでいますね。車の本質、運転の楽しさ
で考えればやはりFRのスポーツカーですね!!

2008/5/20      群馬U